3Dキャラクターの大きさを変える場合、赤枠の縁をドラッグして拡大している方が多いんじゃないかなと思います。
そう、ここです、ここ。
ここをドラッグするとキャラクターは大きくなるのですが、大きくしすぎるとキャラクターの輪郭線がぼやけたり、荒れるのが目立つようになってきます。画像を拡大すると全体的にぼやけるのと同じですね。
でも、マンガの中で「キャラクターのアップ」というのは欠かせません。せっかくのアップがぼやけた画像では迫力も半減です。
そこで活用したい機能が、「ズームイン・ズームアウト」の機能です。
ズームイン・ズームアウトの機能はメニューバーのここにあります。また、3Dハンドル(3Dキャラクター選択時に表示されている○と□)上でマウスのホイールボタンを押しながら上下にマウスを動かすことでもズームイン・ズームアウトができます。
実際に拡大した画像とズームインした画像を比較してみましょう。まずオリジナルの画像がこちら。
この画像を拡大してみます。めいっぱい拡大した画像がこちら。
大きく表示されましたが、髪の毛の輪郭などがちょっと荒くなってしまっています。
次に、ズームインしてみた場合の画像。
先ほどの拡大画像よりも寄っているにもかかわらず、髪の毛や目元の輪郭線は滑らかです。
「画質にこんな差があるなら、拡大は全部ズームインでいいじゃないか」という話になりそうですが、実は拡大とズームインとは似て非なる物だったりします。
拡大・縮小機能は「表示されている物をそのまま拡大・縮小する機能」です。表示されている3Dキャラクターがそのまま大きくなったり小さくなったりします。
ズームイン・ズームアウトは「カメラの光学ズームと同じ原理で寄ったり離れたりする機能」です。この場合焦点距離の関係で画角が微妙に変化します。
別のサンプルをご覧下さい。左が「拡大」機能で拡大したもの、右が「ズームイン」機能で拡大したものです。ほぼ同じサイズになるように調整しています。
この画像2枚を重ねて見ましょう。分かりやすいように拡大の方を青っぽく、ズームインの方を赤っぽく加工しています。こみぽちゃんの左目を基準に重ねています。
おわかりいただけたでしょうか?手の位置や髪の毛の位置が微妙に変化しています。ほんとに微妙なので作画に影響するケースはほとんどないとは思いますが……。
ちなみに、この差をうまく使えば「アップの絵に迫力をつける」事ができます。左は「全身表示のアングルを選んでからズームイン」したもの、右側は「顔のアップの画像からズームアウト」したものです。
迫力がちょっと違いますよね。効果線や描き文字と組み合わせてこの辺をうまく使うと、アップの絵により迫力を与える事ができるようになります。
今まで拡大機能だけでズームインを使ったことがないという方、是非一度お試しいただければと思います。
【中の人】