コミPo! で作ったマンガを動かして一つ上の表現を!『コマが動くマンガ』

ネット回線が高速になり、ウェブのコンテンツは文章中心のものから画像中心のものへ、そして最近では動画中心のものへ変化してきています。個人でテレビ放送レベルのいわゆるセルアニメーション的なものを作るのはまだまだ敷居が高いですが、PCの性能やソフトウェアの性能の向上もあって一枚絵のキャラクターのイラストを動かすシンプルなものや、いわゆるリミテッド・アニメーションのようなものは個人でも作成しやすくなってきました。

今回はそんなアニメーションをコミPo! で制作している事例をご紹介します。

こちらは「ぼっち おソノの初々しい冒険」という作品のPRマンガです。

おソノさんは、北海道札幌に在住する女子高生。内気な性格で、学校では一人でいることが多いのですが、空いた時間はなぜかモデルを中心とした活動をしている不思議な女の子です。キャラクターの作者はコミPo! 作家のなおさん(@naosan2011)です。

「ぼっち おソノの初々しい冒険」は、そんなおソノさんの魅力を『コマが動くマンガ』で表現したHTML5で作成されたアプリケーションになります。制作は多くのコミPo! 作品を発表している窓際ななみさん(@madogiwananami)です。

ベースとなるマンガの部分はコミPo! でできています。違うところといえば、漫符やフキダシなどが後から表示されたり、コマの中の小さい素材が小分けに出てきたり、といった部分。マウスでクリックする毎にコマが進んでいき、マンガのようにページをめくらなくてもストーリーがわかるようになっています。また、環境にもよりますが、BGMのありなしも選べるようになっています。

制作に使用しているのはいわゆる「ライトノベルゲーム」の制作ツールである「ラノゲツクールMV」です。文字通りのライトノベルゲームだったりアドベンチャーゲームなどの制作に利用されるこのツールにコミPo! から出力した作品などを読み込ませ、マウスクリックでどんどん進むように設計することで、「コマが動くマンガ」に仕上げている、というわけです。

仕組み自体はシンプルですが、マウスクリック毎にコマが進んでいく中で、どのタイミングでどんなセリフを出すか、どんな漫符を出すかはマンガの制作とはまた違う感覚が求められそうです。

 

今までこういった「コマが動くマンガ」はFlashで制作されているものが多かったのですが、最近は標準でFlashが動作しないようになっているブラウザも増えていることから、HTML5形式で出力されています。

HTML5は様々なデバイスで再生ができるので、ウェブブラウザ以外にもWindows/exe形式、Android/apk形式等で利用することも可能になっています。ブログやウェブページにも簡単に埋め込んだり、アプリに使ったりということができるので、静止画では伝えづらかったことをアニメーションでアピールしたり、ちょっとした効果で注目させる、なんてこともできます。

コマが動くマンガは、ビジネス向けマンガでの作成サービスを受け付けています。また、今回紹介したサービス以外にも『コミPo! 』を利用したサービスが幾つかあるとのことです。

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